バチルス菌

バチルス菌の堆肥への利用

「耐熱性バチルス菌」とは

優良な豚ぷん堆肥から分離したもので、堆肥の発酵温度の上昇と堆肥の量の軽減に、顕著な効果がみられています。

55℃、食塩濃度7%で十分、発育増殖しゼラチン分解能力にすぐれたものです。バチルス菌の種類は34種に大きく分けられますが、非常に多くの亜種が存在します。古くから健康食品としての納豆の種菌であるバチルスナットウは良く知られていますが、最近では、バチルス菌の仲間には洗剤中の酵素、核酸など多方面に利用されてきております。バチルス菌はデンプンやタンパクの分解能力にすぐれ、堆肥化にも早くから活躍する菌といわれています。また、熱や乾燥にも非常に強い芽胞となって、生き続けるので“戻し堆肥”として堆肥化を図れば、繰り返しの利用が可能です。好気性ですので拡大培養にはエアーレーションが必要です。したがって堆肥化にも十分、空気が入るよう水分調整が重要になってきます。

○使用例と効果

次のような方法で、使用された多くの農場でよい結果が出ております。

培養液20を60%程度の水分に調整した生糞約5~10に散布

一次発酵の終了した堆肥は戻し堆肥として利用、夏季は生糞1に対して戻し堆肥1、冬季は生糞1に対して戻し堆肥3の割合、糞の水分により60%程度に調整

光合成細菌液との併用で堆肥の品質向上がより可能

堆肥温度上昇が十分でないときは、水分調整、窒素分の補給を検討するとともに、培養菌液の追加も要検討

 

 効果としては、発酵時の5~10℃の温度上昇、発酵期間の短縮、堆肥の減量化、臭気の軽減などが期待できますが、牛尿槽への添加と少量のバッ気でスカムの解消例もあります。

マウスへの接種試験

(光合成細菌液、耐熱性バチルス菌液)

方法 原液0.5ml筋肉注射

育成マウス各3頭

結果 2週間後異常なし

 

◎安全性の確認

生菌資材はとかく目に見えないものだけに、安全性が重要です。マウスの発育及び接種試験を行って、安全性を確認しておりますが、家畜への使用に当たっては、ふん尿への散布を原則としております。